SBSTTA28最終日(8月1日)は、午前中に保護地域及びPMRR(Planning, Monitoring, Reporting and Review)のコンタクトグループで残された論点の最終調整が行われ、その後のプレナリーで各議題の勧告文書が順次採択されました。会議は予定していたすべての議題を終了し、約1週間にわたる科学技術補助機関会合は閉幕しました。
今回のSBSTTA28には882名が参加し、各国政府、国際機関、研究者、市民社会、先住民・地域コミュニティなど、多様な関係者が議論に参加しました。昆明・モントリオール生物多様性枠組(KMGBF)の実施を支える科学的・技術的勧告がSBI7およびCOP17へ送付されることとなりました。
保護地域では生態学的連結性を巡る最終調整
午前中は、保護地域(議題7)のコンタクトグループが開催され、これまで十分に検討できていなかった本文部分の精査が行われました。
特に議論が集中したのは、生態学的連結性(Ecological Connectivity)に関する補完的な行動の扱いでした。この提案はブラジルから示されたものですが、
-
生態学的連結性に関する追加的な行動を盛り込むべきか
-
提案内容について十分な技術的検討が行われているか
-
IPBESが現在進めている生態学的連結性に関する評価結果をどのように反映するか
といった複数の論点が複雑に絡み合い、最終的な整理には至りませんでした。
一方、事務局への要請事項については、事務局が今後収集・整理すべき情報の内容を中心に文言の調整が行われました。
コンタクトグループでは、これまで議論してきたNon-Paper全体の確認を終え、各国の意見を可能な限り反映したバランスの取れたCRPとして取りまとめられたことが報告されました。
PMRRでは資金・技術支援に関する記述を最終確認
PMRRのコンタクトグループでは、資金支援及び技術支援に関する記述を中心に最終的な文言調整が行われました。
Non-Paper全体の確認を終え、プレナリーに提出できる段階まで整理されたことが報告されました。
プレナリーで勧告文書を順次採択
15時30分から再開されたプレナリーでは、まず海洋・沿岸及びIPBESに関するL文書の採択が行われました。
しかし、その他の議題の文書作成がまだ完了していなかったことから、約30分でいったん休会となり、各コンタクトグループでは最終的な文書整理が続けられました。
20時からプレナリーが再開されると、保護地域に関するCRPの検討を皮切りに、各議題の採択作業が一気に進められました。
採択された主な議題は以下のとおりです。
- 保護地域
- 野生生物管理
- PMRR
- モニタリング枠組み
PMRRでは、一部の追加文言や括弧書き(ブラケット)の扱いを巡って最後まで議論が行われましたが、最終的には文書全体が採択されました。
また、「その他の事項」ではコロンビアが声明を読み上げ、締約国間で今後の議論への期待が共有されました。
SBSTTA28閉会
最後に報告書が確認・採択され、その後、各地域グループから閉会声明が読み上げられました。
すべての議事を終了し、SBSTTA28は22時30分頃に閉会しました。
国際自然保護連合日本委員会
会長 道家哲平























