第2回グローバルネイチャーポジティブサミット開催
2026年7月14日から15日に熊本市で第2回グローバルネイチャーポジティブサミットが開催されました。27か国から約2,700人が参加し、生物多様性の世界目標「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた議論が行われました。併催展「NATURE TECH!」には約14,000人が来場し、企業、金融機関、研究者、行政など、多様な立場の参加者が交流しました。
「NATURE TECH!」でポスター発表

私は、IUCN-Jのブースをお借りし、地域での実践を通じて見えてきた「自然と人をつなぐ関係設計」をテーマにポスター発表を行いました。
伝えたかったのは人口減少社会の地方の視点

今回ポスター発表を行った理由は、国際社会で進むネイチャーポジティブの議論に、日本の地方が直面する現実を伝えたいと考えたからです。
「NATURE TECH!」では、企業や金融関係者が来場者の多くを占めていました。企業活動や投資が生物多様性に与える影響は大きく、その取組はネイチャーポジティブの実現に欠かせません。一方で、日本の地方では、多くの自然が個人所有の土地の上にあり、その管理は土地所有者や地域住民、民間団体によって支えられています。
しかし、人口減少と高齢化が進む地域では、自然そのものだけではなく、人と自然をつなぐ担い手も少しずつ失われています。私が伝えたかったのは、この「人口減少社会における自然保全」という視点です。ネイチャーポジティブを実現するためには、自然を回復する技術だけでなく、人と自然との関係を支える仕組みづくりも重要であることを、地域での実践を通して紹介しました。
仲間との出会い

今回の発表で最も大きな収穫は、同じブースで発表した団体の皆様との出会いでした。
このような国際的な場で発表するのは初めてでしたが、IUCN-Jの皆様が温かく支えてくださり、安心して発表することができました。また、前後で発表された団体の皆様と活動や課題について語り合う中で、立場や活動地域は違っても、「地域からネイチャーポジティブを実現したい」という思いを共有する仲間がいることを実感しました。こうした出会いは、今後の活動への大きな励みになりました。
これからも地方の視点を発信する

今回の「NATURE TECH!」への参加を通じて、私たちの役割を改めて確認することができました。
国際会議では世界共通の目標や評価手法が議論されますが、その目標を実現するのは、それぞれの地域で積み重ねられる日々の実践です。人口減少が進む地方だからこそ見えてくる課題や工夫があり、それらを国内外へ発信していくことにも大きな意義があると感じました。
このような貴重な機会をいただいたIUCN-Jの皆様に心より感謝申し上げます。今回得た学びを地域へ持ち帰り、これからも地方での実践を積み重ねながら、その視点を国内外へ発信していきたいと思います。
一般社団法人里山生物多様性プロジェクト
代表理事 野口浩二





















