SBSTTA期間中に多くのサイドイベントが開催されています。サイドイベントは、本会議のない13時から15時の間、もしくは、18時から20時の間で開かれています。同じ時間帯に3~4のミニシンポジウムが開かれているというイメージが近いかもしれません。通常、開会や趣旨説明の後、複数の話者による発表の後、質疑応答が行われます。SBSTTA参加者をイベントに呼び込むため、食事や飲み物が供されることもよくあります。

開催の狙いは様々ですが、CBDの交渉結果である決定に基づいて展開された様々な取組みがどのように進展しているかという「報告系」のイベントもあれば、現在国ごとに立場が割れている議題を扱いながら背景情報や事例を共有し良い決定を促す「交渉系」のイベント、COP16や今後に向けて議題や宿題になることを共有する「予告系」のイベントなど様々です。

まだ二日ですが、報告では、国連海洋法条約下にできた公海生物多様性協定(*)と生物多様性条約との連携を議論するサイドイベントでは、昨年6月に採択され、60か国の批准による発効をまっているBBNJ協定のポイントを紹介しつつ、生物多様性条約との連動で考えるべきことを議論しました。人と自然のための野心国連合(High Ambition Coalition for People and Nature)では、30by30達成のために必要なツールと、支援が必要な国と支援を提供できるNGOや組織とのマッチングの仕組みを紹介するサイドイベントもありました。

* The Agreement under the United Nations Convention on the Law of the Sea on the conservation and sustainable use of marine biological diversity of areas beyond national jurisdiction 。BBNJ協定と略されています

Protected Planet Report2024に関するサイドイベントでは、報告書の位置づけや、COP16の発表に向けた準備や、締約国の宿題を紹介するとともに、保護地域の効果(Effectiveness)を把握するための世界共通のツールの検討状況をIUCNが紹介し、締約国からの感想をもらうイベントがありました。

主催団体は、生物多様性条約事務局や、締約国、国際機関やNGOが単独で合ったり、複数団体での共同開催で合ったりと様々です。

SBSTTAの議題に合わせて、健康、保護地域(30by30)、海洋、汚染、農業などのキーワードが入ったイベントが多いように感じます

国際自然保護連合日本委員会 事務局長 道家哲平