生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)に向けて、過去のCOP決定前進させるため、科学技術的視点から検討する第26回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA26)が、5月13日から5月18日まで、ケニア共和国・ナイロビで開催されます。SBSTTAは、関連分野の専門家による政府代表から成り、生物多様性の現状評価や、条約の取り決めに従った施策の評価、締約国会議(COP)からの質問への対応などの役割を果たしています。

昆明・モントリオール生物多様性枠組の実務を決めるCBD関連会合

2022年12月に新たな生物多様性に関する世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」(GBF)が採択されました。今回の会合は、この採択されたGBFの実施を左右する、実施方針及びその進行状況のモニタリングが焦点となります。私たちIUCN-Jもこの重要な会合に参加し、最新の情報と議論の内容を、現地からの記事や帰国後の報告会を通じて皆様にお伝えする計画です。

GBFは、2030年に向けて緊急の行動を促すための23の行動指向のグローバル目標を明示しています。

第26回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA26)の概要

会議名称:第26回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA サブスタ 26

Twenty-fifth meeting of the Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice

公式ウェブサイト:https://www.cbd.int/meetings/SBSTTA-26

開催期間:2024年5月13日(月)~5月18日(土)

場所:UNEP本部、ナイロビ、ケニア

議題

1. 開会
2. 組織的事項:役員の選出、議題および作業の組織の採択、作業の構成
3. 昆明-モントリオール生物多様性世界枠組みのモニタリングフレームワーク
4. 昆明-モントリオール生物多様性世界枠組みの実施を支援するための科学的・技術的ニーズ
5. 合成生物学
6. リスク評価とリスク管理
7. 遺伝子組換え生物の検出と同定
8. 海洋および沿岸の生物多様性
(a)生態学的または生物学的に重要な海域でのさらなる作業;
(b) 海洋および沿岸の生物多様性の保全と持続可能な利用。
9. 生物多様性と健康
10. その他の事項
11. 報告書の採択
12. 閉会