
IUCN-Jでは5/9(金)夕方に、メンバー団体が集うMembers’ Dayを開催しました。今回は「現場で抱える課題とこれからのアクションー国際や政策との乖離、合意形成、人材確保ー」をテーマに、自然保護活動に取り組むゲストスピーカーをお迎えし、現場の課題解決のため1人1人ができることを考えるワークショップを行いました。
IUCN-Jは、自然保護団体や関連組織が加盟するネットワーク団体として、加盟団体同士の交流や連携を促進する活動に力を入れています。近年、オンライン化の進展に伴い、対面での交流機会が減少している中で、広報や総務などのバックオフィス担当者を含めた幅広い層が直接顔を合わせ、情報交換を行う場の必要性が高まっています。
こうした背景の中で、2023年度から始まったIUCN Members’ Dayを、今回は3会場(国際教養大学、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)、オンライン)で開催し、約26名の参加者が集いました。
はちろうプロジェクトの鎌田洋平さんと、左官屋松心/森川放牧畜産チームの松本哲郎さん、松本みささんに御登壇いただきました。
ゲストスピーカーからそれぞれの活動と現在抱える課題についてご説明いただいた後、参加者が課題テーマ(社会システム、価値の見える化、体験の機会、次世代への継承)ごとにグループに分かれ、それぞれの課題テーマの解決するためにどのようなプロジェクトができるのか、自分たちの経験や知識をどのように生かせるかについて意見交換を行いました。
会場を複数設けたこともあり、多様なバックグラウンドを持つ方々にご参加いただきました。イベントでは、関係人口のように外部から定期的に現場のある地域に関わる人材の可能性や、自然保護活動を多分野と絡めることで体験の価値を「見える化」する試みなどが意見として挙げられました。
イベント中はもちろん、イベント後の懇親会でもそれぞれの経験や疑問について積極的に意見交換を行われている様子が見受けられました。
また、IUCN Members’ DayはIUCN-Jメンバー団体向けのイベントですが、IUCN-Jが運営するコミュニティである「Nature+」にご入会いただいている皆さまには、共に活動するIUCN-Jメンバーとして特別にご招待させていただいております。17000人以上の専門家と1400以上の会員団体からなるIUCNと共に、ネイチャーポジティブについて、学び、考えながら、一緒に行動してみませんか?ご関心のある方は、ぜひこちらのリンクより詳細をご覧ください。
IUCN Members’ Dayは、IUCNメンバー同士の化学反応を起こすための重要な機会として、年に2回程度、今後も継続して開催予定です。
IUCN-Jインターン 伊藤志帆