2022年の昆明・モントリオール生物多様性枠組(Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework:GBF)の採択以降、「ネイチャーポジティブ」という言葉は急速に広がり、企業・金融・自治体・市民社会の間でも“次に何をすべきか”が具体的に議論されるようになりました。その実施を支える仕組み(資金、制度、能力、レビュー、協力)を扱うのが、CBDの補助機関の一つである 実施に関する補助機関(Subsidiary Body on Implementation:SBI)です。

2026年2月16日から19日にイタリア・ローマにあるFAO(国連食糧農業機関)で開催される SBI-6(第6回条約の実施に関する補助機関会合)について、CBD交渉の“実装フェーズ”で何が議論されているのかを、紹介していきます。

議題一覧

  1. 資金動員(GBFターゲット19の実現)
  2. 国別戦略(NBSAP)と国別目標の更新
  3. GBFの中間評価:国別報告(ナショナルレポート)とグローバルレビュー
  4. 能力構築・技術協力
  5. ジェンダー行動計画
  6. 他条約・国際機関との協力
  7. 条約会議(COP等)の会議運営改善
  8. 事務局の機能レビュー(体制・リソースの見直し)

SBI-6は、2026年2月16日〜19日にローマで開催されます。議長はCOP16で選出されたブラジルの Clarissa Souza Della Nina 氏が務めます。

本報告は、経団連自然保護基金、地球環境基金および国際自然保護連合日本委員会へのご寄付等をもとに、IUCN-Jに関わる専門家派遣が実現しました。

国際自然保護連合日本委員会会長 

道家哲平(日本自然保護協会)