
ROOTsに所属していて、宇都宮大学4年の杉山莉音です。
WCC3日目の朝、 一部の日本人参加者で、JUBAIL MANGROVE PARKに行ってきました。
鳥や生き物に詳しい皆さんに教えてもらいながら、日本で見たことがない鳥類やカニがたくさん見られて楽しかったです。種名は分かりませんが、紫色のカニや様々な模様のカニがいたこと、アフリカクロサギを見られたことが一番印象に残っています。
また、観察したスズメは、日本で見るスズメよりも一回りほど大きかったような気がします。私は埼玉県出身ですが、埼玉に生息しているシラコバトをUAEで見られるという思いがけない体験もしました。これまで、シラコバトは動物園でしか見たことがなかったので、驚きました。
哺乳類と思われる足跡や掘り返した跡も見られましたが、正体は一体何なのか気になります。ネコはいましたが。。
次に、 UAEの展示ブースで伺った、UAEのマングローブのインタビュー内容をご紹介します。
UAEでは、モロッコから始まった自然再生の国際的イニシアチブを、UAE国内でも積極的に取り組みを進めています。なかでもマングローブは、酸素の供給に加え、フラミンゴ、カニ、ウミガメなど多様な生物のすみかとなる重要な植物です。塩分に強く、沿岸部の生態系を支える存在としても知られています。
COP26では、UAE全土で1億本以上のマングローブを植栽するという目標が掲げられました。その実現に向けて、ドローン技術を活用した効率的な植樹が導入されています。発芽した種子をドローンで対象地域に撒くことで、人の手による作業よりも迅速かつ広範囲に植栽を進めることが可能となっています。
マングローブは二酸化炭素の吸収能力が高く、UAEの気候変動対策において極めて重要な役割を担っています。こうした取り組みは、UAEの国家的なカーボン削減プロジェクトの一環として位置づけられています。
今回、UAEに来て、初めてのフィールドワークでした。西表島に行ったときに見たマングローブとは砂とは違って、シルト上の白い砂だったり、UAEのマングローブには歩道が整備されていたりと違いが見られ、とても面白かったです。
Rooting Our Own Tomorrows (ROOTs)
宇都宮大学
杉山莉音