
2025年7月23日から31日にかけて、ラムサール条約COP15がジンバブエ・ヴィクトリアフォールズで開催されます。
国際自然保護連合日本委員会は、地球環境基金や経団連自然保護基金の助成や、IUCN-Jへのご寄付等、さまざまなご支援をもとに、この会合に臨みます。
IUCN-Jメンバーであるラムサール・ネットワーク日本やラムサール業界で活躍するユースを現地へ派遣し、今回も皆様へレポートをお届けする予定です。
ラムサール条約第15回締約国会議(COP15)
日程:2025年7月23日から31日
場所:ジンバブエ・ヴィクトリアフォールズ
目的:湿地保全のための国際的な取り組みの強化、生態系の健全性、生物多様性、気候変動への回復力を維持する上で湿地が果たす重要な役割を強調する。
テーマ:共通の未来に向けた湿地保護
概要:ラムサール条約第15回締約国会議(COP15)とは、「水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」であるラムサール条約(1971年に採択)の締約国、172カ国が条約の実施状況や今後の議題について協議するために3年ごとに開催される国際会議です。これまでの取り組みの状況を振り返り、次の国際会議までの予算や計画、新しい取り組みなどについての議論が行われる予定です。
ラムサール条約COP15議題
- 開会
- 会長・副会長の選出と会長挨拶
- 暫定議題および作業計画の採択
- 手続き規則の適応
- 信任状委員会およびその他の委員会の任命
- 傍聴人の入場
- 常任委員会議長の報告
- 条約の実施に関する事務総長報告書
- 国際的に重要な湿地の一覧表に関する第8条2項に基づく事務局報告書
- 2016-2024年のCEPAプログラムの実施報告
- 科学技術検討委員会(STRP)委員長報告
- ラムサール地域イニシアティブ報告
- 例外的状況下における意思決定手続の強化と条約の効果的な運用維持報告
- 湿地再生に関する進捗状況の評価報告
- 持続可能な開発のための2030アジェンダおよび持続可能な開発目標への条約の貢献の強化に関する報告
- 決議案の実施に関する報告
- 決議案の管理運営上および財務上の影響に関する報告
- 2023-2025年の財務および2025-2028年の予算案
- 2025-2028年の常任委員会議長の選出
- 湿地都市認定
- ラムサール湿地保全賞受賞者の発表
- 既存の決議の統合
- 締約国および委員会からの決議案の検討
- 財務および予算関連事項
- 常任委員会の責任、役割、構成および地域区分
- 2025-2034年の湿地に関する条約の戦略計画
- 条約の認知度の向上および他の国際環境協定や国際機関との相乗効果を高める
- 2025-2028年のラムサール地域イニシアティブ
- 湿地の保全や懸命な利用のための交流、能力養成、教育、参加、普及啓発(CEPA)
- 国際的に重要な湿地リストに登録されている場所の状況
- 新事務総長の選出プロセスについて
- 条約の制度強化
- 2025-2028年における条約の科学的・技術的側面の将来的実施
- 水鳥の個体数推計パートナーシップ(WEP)の設立と2027年版水鳥個体数推計の提供
- 新規および既存の国際的に重要な湿地への基準6および9の適用
- ラムサール登録湿地のインフォメーションシートの更新
- 文化と湿地に関する行動強化
- 劣化した淡水生態系における生態学的特徴の多様性、生態系サービスの支援のための修復
- 渡り性水鳥のフライウェイ地域の保全と回復のための国内行動の強化
- 湿地の保全、回復、管理、賢明な利用における新技術と伝統的知識の融合の促進
- 保護地域およびOECMとしての湿地の公平な管理と効果的な保全の達成
- 湿地条約への参加と条約の持続を推進するための若者のエンパワーメントと統合
- 湿地の賢明な利用のための持続可能なライフスタイルの促進
- 南米とアジアにおける湿地保全と持続可能な利用のための重要種としてのカワイルカについての認識
- 都市および都市近郊の湿地管理のための基盤として教育と参加
- 湿地への圧力とリスク評価
- ラムサール条約湿地リストの改正
- 開催国、ジンバブエへの謝辞
- 信任状委員会の報告
- 今後の締約国会議の日程と開催地
- その他の事項
- 報告書の採択
- 閉会