IUCNの活動

生物種情報サービス
IUCNの種の保存委員会が提供する、生物多様性に関する研究の活性化と支援のためのデータベース(SIS)ならびにその収集活動について紹介します。

生物多様性の最新データと情報の必要性
世界の生物多様性は、人口増大と自然資源がどんどん持続不可能になりつつある影響で、危機的な速度で損失しています。保護の問題を主眼とした国際条約は、増え続けており、これらの条約は、生物多様性の状態に関し、具体的な、現状に即した、正確な情報を必要とします。質の高いデータと情報へのアクセスの欠如は、この努力を妨げるものです。生物多様性、自然資源の管理と保護の分野で働いている専門家は、一般的に、彼らが持つデータを地域的に、国家規模で、地球規模で管理し、一カ所に集め、共有することが、あるいは適切な情報成果を意志決定者に迅速に提供することができません。その結果、広範囲にわたって密接な関わり合いのある開発計画が、生物多様性あるいはその基本的な構成要素である種についての最新の情報がないままに策定されます。SSCにおける情報は、断片的であり、ネットワークを通じてアクセスし、共有するのは困難です。SSCが自然保護と生物多様性の持続的な利用に寄与するため、ネットワーク内での情報の効率的な収集、共有、交換、管理が求められています。

(C)NACS・J

SISは何ができるか
生物種情報サービス(SIS)は生物多様性の研究保護の活動を高め、質の高い種のデータと情報の効果的な収集、管理、交換と振興を通じて、健全な環境政策の決定を支援するように構築されています。SISは、生物多様性保護の成果に寄与しうる、科学者、天然資源管理者、教育者、意志決定者、寄付者を含む自然保護と開発に関する社会全体が、簡単にアクセスできる世界規模の生物種情報源(生物関連情報のデータベースと連結)となるでしょう。SISの最もパワフルで、独特の特徴は、そのデータがSSCの生物種の専門家により継続的に更新、管理されており、様々な目的やレベルに応じて情報を提供する分析能力とにあります。例えばSISは、利用者が全国の、もしくは保護地域内の絶滅のおそれのある分類群を特定し、生物種にとって何が脅威となっているか識別し、生物種の減少を逆行させるのにどの保護基準が実行されたのか、どの保護活動が必要なのかを見つけだす手助けをします。SISは、SSCがIUCNのレッドリスト、種の回復のためのアクションプランをより効率的に作成し、より高いレベルでの、保護計画の決定を支援するため、適切な情報や知識を提供します。また、国際条約により大きな専門家の助言やサービスを、提供することでしょう。
>IUCNの活動へ戻る